
自然の中で心も体も解放されたい――そんな思いを叶えてくれるのが、世界中に点在するヌーディストビーチ(ヌードビーチ)です。
タイの秘島、アメリカの開放的な海岸、ドイツの自然主義文化など、各国には合法で安心して楽しめるヌーディスト向けのビーチが存在します。これらの場所では、ただ衣服を脱ぐだけでなく、自分らしさを取り戻し、自然と一体になる特別な体験が待っています。
本記事では、そんなヌーディズムを満喫できる理想のビーチを10カ所ご紹介。初心者でも訪れやすいスポットを中心に、その魅力や特徴をまとめました。
さあ、日常を忘れて、自由な旅へ出かけてみませんか?
1.Oriental Beach Village(オリエンタル・ビーチ・ビレッジ)|タイ

タイ南部・パンガー県にあるコ・コー・カオ島(Kho Kho Khao / Ko Kho Khao)に位置するOriental Beach Villageは、タイ国内で唯一、合法的に全裸での海水浴が認められているリゾートです。
このビーチの砂は「パウダーのようにきめ細かい」と表現され、透き通ったアンダマン海の温かな波に身を委ねることができます。水着を身につける必要はなく、ありのままの自分で自然を満喫できる場所です。
また、ここはアジアではまだ珍しいナチュリスト(自然主義者)向けの特別なスポットとして知られています。一般的にアジアではヌーディズムに対する理解が深くない中、このリゾートは自由なライフスタイルを尊重する旅行者にとって貴重な“楽園”と言えるでしょう。
2.Studland Bay(スタッドランド・ベイ)|イギリス

イギリス南部に位置する Studland Bay(スタッドランド・ベイ)は、1920年代からヌーディズムが受け入れられてきた歴史あるヌーディストビーチです。ビクトリア朝時代の保守的な価値観が色濃く残る中でも、イギリス人はこの地で堂々と“自由なスタイル”を楽しんできました。
ビーチには全長約900メートルのヌーディスト専用エリアが設けられており、通常の海水浴客と区別するための明確な標識も設置されています。これにより、お互いが気兼ねなく過ごせる環境が保たれています。

このビーチは National Trust(ナショナル・トラスト)によって管理されており、敷地内にはレストランや売店などはありませんが、近くにはカフェ、バー、ホテルがあり、快適な滞在が可能です。
自然と歴史が調和したこのビーチは、イギリス国内でも特に人気の高いヌーディストスポットのひとつです。
3.Callantsoog(カランツォーグ)|オランダ

オランダで最初に公式に認定されたヌーディストビーチが、1973年に誕生したこの Callantsoog(カランツォーグ)です。アムステルダムから北へ約60kmの距離にあり、アクセスも便利です。
このビーチは、清潔さ・環境への配慮・安全性などの厳しい基準を満たしていることから、「ブルーフラッグ(Blue Flag)」認証を受けており、安心して楽しめる場所として知られています。ヌーディストエリアは2本の標識柱で明確に区切られており、誰でも迷わず利用できます。

また、近くには ヨーロッパ最大級の自然の砂丘湖を持つ自然保護区「ズワーネンウォーター(Zwanenwater)」があり、自然散策も楽しめる魅力的なエリアです。
大自然に囲まれ、自由な空気の中でリラックスできる、オランダを代表するヌーディストスポットのひとつです。
4. Ågesta(オーゲスタ)|スウェーデン

スウェーデンの首都ストックホルムから南へ約15kmの場所にあるÅgesta(オーゲスタ)は、正式にヌーディストビーチとして認められている人気のスポットです。
このビーチは、静かで広々とした砂浜が広がるマゲルンゲン湖(Magelungen)の南岸に位置し、特に地元の人々に愛される憩いの場所となっています。
利用可能な期間は5月から8月までで、夏の短いスウェーデンにおいて貴重なオープンエアのリラックス空間です。敷地内にはピクニック用のテーブルやBBQエリア、公衆トイレなど、必要な設備がしっかり整っており、快適に過ごすことができます。
自然と静けさの中で、自分らしくいられる夏のひとときを求める人にぴったりの場所です。
5.Red Beach(レッドビーチ / コッキニ・アモス)|ギリシャ

ギリシャ・クレタ島にあるRed Beach(レッドビーチ)、別名Kokkini Ammos(コッキニ・アモス)は、ユニークな赤い砂と断崖で知られる絶景スポットです。村マタラ(Matala)から徒歩約20分と、ちょっとした冒険気分でたどり着ける隠れた名所でもあります。
このビーチは、1960年代からヨーロッパのヒッピー文化の聖地として親しまれ、多くの自由な旅人たちが集まってきました。現在も、リラックスした雰囲気の中で、ヌーディズムを楽しむ人々が多く訪れています。
ビーチにはサンベッドやパラソルのレンタルもあり、快適に日光浴ができるのも魅力。近くには小さなビーチバーがあり、種類豊富で美味しいドリンクも楽しめます。
自然美と自由な精神が融合したこのビーチは、ギリシャならではの特別な時間を過ごしたい方におすすめです。
6.Buhne 16(ブーネ16)|ドイツ

Buhne 16(ブーネ・アインズゼクス)は、ドイツ北部・北海に浮かぶズィルト島(Sylt)にある、ドイツ初の公式ヌーディストビーチとして知られる歴史的なスポットです。
ズィルト島のビーチ全体が全裸での利用を許可されている中でも、Buhne 16は象徴的な存在として特に人気が高く、国内外から多くの訪問者を惹きつけています。
ビーチには、青と白のストライプ柄が特徴のビーチチェア(ストランドコルプ)が並び、ゆったりと日差しを浴びながらリラックスできます。また、夏になるとにぎやかなビーチパーティーも開催され、リゾート気分を満喫できる場所です。
自然、自由、そしてドイツらしいビーチ文化を体感できる、まさに“開放”の聖地です。
7. Little Palm Beach(リトル・パーム・ビーチ)|ニュージーランド

個人の自由が尊重される国・ニュージーランドでは、公共の場でのヌードは法律で明確に禁止されていません。そのため、ヌーディズムを楽しむ人々にとっても、比較的オープンな環境が整っています。
中でも人気なのが、オークランドからフェリーで40〜60分の距離にあるワイヘキ島(Waiheke Island)の北側に位置するLittle Palm Beach(リトル・パーム・ビーチ)です。
フェリーで島に到着したら、タクシーまたはレンタカーを利用し、さらに少し歩けば、静かでプライベート感のあるヌーディストビーチにたどり着けます。
周囲を自然に囲まれたこのビーチは、地元の人々やナチュリスト旅行者に人気で、静かに自由な時間を過ごしたい方にぴったりの隠れスポットです。
8. Lady Bay(レディ・ベイ / レディ・ジェーン)|オーストラリア

Lady Bay(またはLady Jane)は、オーストラリア・シドニー港内に位置する小さくて静かなヌーディストビーチです。都市部にありながらもプライバシーが保たれている点が高く評価されており、地元の人々にも観光客にも人気のスポットです。
このビーチは、オーストラリアで公式に認められた数少ないヌーディストビーチのひとつであり、合法的かつ安心してリラックスできる場所として知られています。

都会の喧騒から少し離れた場所で、自然と自分自身に向き合う時間を過ごしたい方には、まさに理想的なロケーションです。
9. Moshup Beach(モシュアップ・ビーチ)|アメリカ

アメリカ・マサチューセッツ州のマーサズ・ヴィニヤード島の最西端に位置する Moshup Beach(モシュアップ・ビーチ)は、美しい自然と歴史が調和するヌーディスト・フレンドリーなビーチです。
このビーチは、1799年に建てられた歴史的なGay Head灯台がそびえる岬に沿って、なだらかなカーブを描く長い砂浜が広がっています。また、背後には赤茶色の砂岩の崖がそびえ立ち、その景観は1966年にアメリカの国家自然記念物として指定されました。

このエリアでは、服装の有無は自由とされており、水着を着ても脱いでも構いません。雄大な自然と自由な雰囲気の中で、心身ともにリラックスできる穴場スポットです。
10. Wreck Beach(レック・ビーチ)|カナダ

Wreck Beach(レック・ビーチ)は、全長およそ8kmにもおよぶ、世界最長クラスのヌーディストビーチとして知られています。カナダ・バンクーバーのポイント・グレイ岬に位置し、すぐ隣には名門 ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)があるため、1970年代から学生や教職員にも親しまれてきたユニークなスポットです。
このビーチの魅力は、カナダらしい雄大な景観にあります。海岸沿いには松の木が立ち並び、遠くには雪をかぶった山々が見渡せるなど、自然の美しさを存分に感じることができます。
自由な空気に包まれながら、雄大なカナダの自然を五感で味わえる、まさに「解放」と「癒し」の楽園です。
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